2011年11月18日金曜日

祝!開業20周年!





去る11月15日は、うちの治療院の20周年記念日でした。
すごい。
先生、20年鍼灸師やってるってことですよね。

継続は力なり。
まさにその通りですね。
・・・あ、いや師匠にそんなこと言っては失礼ですけど。

患者さんから愛され、求められ、日々多忙な時間を過ごしている先生。
同じ鍼灸師として、本当に憧れます。
鍼灸師歴ウン年の私としては20年たった姿など、とても想像もつきませんけど、
少しは近づけたらいいなと思ったりしております。

さて、継続は力なりなのは、養生も一緒です。
養生も、日々の積み重ねることで、次の季節をよりよく過ごせることができます。

冬になったから、冬の養生をするのではなく、
冬になる前に冬の養生を、冬は春の為の養生をします。

冬の寒さから身を守るために上着を切るのではなく、
春、活動的に動く為のエネルギーを身体に蓄えるために、
上着を着て無駄なエネルギーの放出を防ぎ、冷えから身体を守る。

同じ行動でも、その場のことだけでなく、一歩先のことを見据えた行動の方が、
常に前向きで、それだけでエネルギーの活性化に繋がります。

意識を持つか持たないか。
健康だけでなく、全てのことにおいていえることですが、
ただ時間に流されて過ごすのか、時間の経過とともに成長できるかの違いは、
そんな些細なことの積み重ねではないでしょうか。

2011年11月11日金曜日

冬のすごし方

立冬を過ぎたら、急に冬になりました。
今年の冬は一体どんな冬になるでしょう。
自然界には次世代へ生命をつなぐためのリズムがあり、生命はみなそのリズムに合わせて身体を変化させています。
東洋医学ではその変化を重視していて、四季折々の自然のサイクルに合わせて生活することをとても大切に考えています。

「冬」は東洋医学的に見ると、「蔵」の季節と言います。
エネルギーを発散させて活発に活動していた春夏から一転して、秋冬はエネルギーをためる時期で、
秋はその準備期間だったことは前にお話しました。

この時期に春夏と同じようにエネルギーを発散させてしまうと、「熱」を寒さに奪われ、生命力をどんどん消費してしまいます。
身体はこれを避けるために、「気」の流れを身体の内側に引きとどめ、生命力の無駄な消費を防ぎます。
また、休息をとることで身体の機能の疲れや不具合を修復させています。
身体は自らメンテナンスをして、消費したエネルギーを蓄えることで、翌年の春、また元気に活動できるように備えるのです。

活動は、昼間の太陽が出ている時に、適度な運動をして、
夜更かしや早起きをしすぎて厳しい寒さに身をさらすことは避けましょう。

寒さの中での活動は、身体の熱を保持するだけでも、他の季節よりも余分に消耗します。
ですから、運動をしても四季の中で一番エネルギーを消耗させるため、「冬こそダイエットの季節」と言われたりもしますが、
蓄えなければならない時に蓄えず、逆に消費していくわけですから、本来やるべき冬の養生と逆のことをすることになります。
これは、溜まった贅肉と一緒に、生命力も削ってしまうことになるので、私はお勧めできません。
いくら身体がスリムなって美しくなったとしても、生命力まで細くしてしまっては意味がありませんから。

季節の移り変わりは、そのまま身体の移り変わりです
人の身体も自然のサイクルに合わせて動いています。
今だけのことを考えず、来年また元気に春夏を過ごせるように、冬には冬にあった過ごし方をお勧めします。

また、暖房をかけ過ぎると、体表の毛穴が開いてエネルギーの発散を却って強めてしまいます。
部屋を暖かくするよりも、衣服の工夫で、身体の表面から熱を逃がさないことが大切です。

2011年11月8日火曜日

今日は立冬です。

寒くなってきました。
今日は立冬。いよいよ冬の到来です。
みなさん、身体を冷やして風邪などひいてはいませんか?
私たちの身体は、温かいときに熱を発散して、活発に活動し、
寒いときには身体の内側にしまって無駄遣いを防ぎ、生命活動を営んでいます。
熱は生命維持になくてはならないものです。
でも、その熱はいったいどこから作り出しているのでしょう。

ご飯を食べると暑くなりますよね。
食べ物を消化する過程で、身体の中に大量の熱が発生するからです。
食事は栄養を取るだけでなく、身体に大切な熱も生みだします。
お腹に発生した熱は、気を巡らし、血を温めて身体中を巡ります。

また、心臓の拍動でも、大量の熱が発生します。
途切れることのない心筋の収縮によって、絶えずエネルギーが消費されて大量の熱が発生し、
血を温め、お腹で発生した熱とともに全身を巡らせ温めます。
ドキドキと胸が高鳴ったりすると、急に身体が熱く感じるのはそのためです。

心臓に限らず、身体の筋肉が収縮すると、同じように熱を発生させます。
生命活動をすることによって熱が発生し、熱があるから生命が維持できるのです。

では、もし熱が少ない時はどうなるのでしょう。
身体には生まれながらに持っているエネルギーがあると前回お話ししました。
そのエネルギーを燃やして熱を発生させるのです。
この熱は普段は使いませんが、身体が冷えると、生命を維持するためにその熱を足りない場所に送ります。
生まれながらに持っているエネルギーは、増やしたりすることはできません。
このエネルギーの消耗は、命を削っているのと同じことです。
ですから、あまり熱の発散が多いと、防御システムが作動して、外気に触れる体の表面や手足など、
どんどん熱を取られてしまう場所は、必要以上に熱を送らないように制限をかけます。

冬の寒い時、手足や背中が冷えるのはこのためです。
ですから、なるべく熱を発散しないように熱が逃げやすい場所をしっかりガードして、身体の熱を蓄えることが必要です。
ただし、必要以上に温めると、今度は身体の中に熱がこもってしまうので、汗を出します。
汗は身体の熱を発散し身体を逆に冷やしてしまうので、こまめに調節することが大切です。

また、夜は冷たいエネルギーを外気から取り込みやすく、夜の活動は必要以上の熱を消費します。
そしてその熱を鎮めないと身体を休めることができず眠れないので、
熱を冷やすためにさらに余分なエネルギーを使うことになります。
ですから、夜更かしをすると疲れが取れず、体調を崩しやすくなります。

この冬を暖かく過ごすには、食事をしっかりとり、身体を適度に動かして熱を作り出し、
無理な薄着をせず、しっかりとカバーして熱を逃がさないようにすることが、
これから来る寒さから身体を守る方法だと言えます。

2011年11月4日金曜日

「気」ってなんだろう?

今日は少し東洋医学の話をしましょう。
このブログでもよく出てくる、「気」と言うのは一体何でしょう?

肉体が生命体として、活動できるのは、「気」と言うエネルギーがあるからです。
「気」には、生まれたときに、母親から受け継がれる「先天の気」と言うエネルギーと、
食べ物や、呼吸によってとりいれられる空気によって作られる「後天の気」と言うエネルギーがあります。

「気」は目に見えません。
車のエンジンが、ガソリンを燃やして熱を作り出しますよね、その時に出るエネルギーで、車を走らせています。
そのエネルギーと同じようなものだと、イメージしてみてください。

ガソリンの代わりに私たちは、食べ物と呼吸で得た空気を元に「気」=エろルギーを発生させて、
身体の成長や身体の機能を動かしています。
また、「気」は、皮膚の下を巡っていて、外から病気の元など、身体に不必要なものが入ってこないようにしたり、
汗のでる量を調整したり、血液や栄養など、身体に必要なものが外に出て行かないようにしています。
また、血液や津液(しんえき)という、身体を養う成分も、「気」が作りだし、それが身体中を巡るのを導いています。

ですから、もし「気」がたりなくなると、これらの機能が低下して、
風邪をひきやすくなったり、身体の動きが鈍くなって、「疲れやすい」「だるい」「立ちくらみがする」とか、
不必要に汗をかいたり、すぐに内出血を起こしたり、手足が冷えたり・・・といった、よく効く症状を引き起こします。

最初にお話しした通り、「気」の元は、食べ物から作られます。
ですから、お腹の調子が「気」の生成に大きな影響を及ぼします。
だからお腹のことを、私たちはもっと大切に扱わなければなりません。

夜中に食べたり、過食、刺激物をたくさん摂ったり、冷たいものを食べたり・・・。
お腹に負担をあまりかけると、「気」の生成がうまくできなくなり、お腹だけでなく身体全身の不調をつくりだし、
病気の元を呼びこんでしまうのですから、常にお腹を温め、お腹に負担をかけないことが、
一番の健康法だと言えるのかもしれません。

2011年11月1日火曜日

ジャズフェスティバルにて。



週末、近くの商店街で「ジャズフェスティバル」なるものが開催され、街のあちらこちらから、ジャズの演奏が聞こえてきました。
普段は、ジャズなどとは無縁の生活をしている私でも、生の音楽を聞けば、俄かジャズファンになったりしました。
さて、わがもくもくチームの師匠は、ジャズをこよなく愛し、
毎年このジャズフェスティバルに、コーラスの4人グループで、参加しています。
場所は野外なので、天候も左右されるのですが、
でも、今年はピーカン!
秋空の下、たくさんのお客さんの前で、盛り上がったようです。(こっちは見に行けなかったんですぅ)

まるで売れっ子のアイドルのように分刻みのスケジュールで、
野外コンサートが終われば自転車で疾走して、同じ街のライブハウスで単独ライブ!
こちらは、私たちも応援に行きました。
ライブハウスは立ち見もでて、大盛況!
つい1時間前に歌ってきたばかりなのに、また更に、たくさんの歌を歌ってくれました。
もう本当にすごいです。肺活量と言い、喉といい・・・。
師匠は呼吸器系がとても弱くて、今週はもうずっと声が出なかったのに・・・。

この時期は、乾燥や冷えが入りこみやすく、喉や鼻を痛めてしまいやすい季節です。
乾燥も冷えも、呼吸器系はとても苦手なんです。

師匠も、毎年この時期、喉を痛めるのですが、今年も例外ではなく・・・。
それでも当日、素晴らしい歌を歌えたのは、ひとえに強靭な精神力と、日々の努力のたまものですが、
それをお手伝いをしていたのは、プロポリススプレーとプロポリスのど飴、そしてエキナセアでした。

プロポリスは、ミツバチの蜜ろうです。
抗菌作用や、殺菌作用、抗炎症作用、免疫力の調整作用があって、天然の抗生物質と言われていて、
のど飴やスプレーは、直接喉や気管支の痛みやイガイガを改善するのにとても効果があります。
喉にビリビリと強烈な刺激がなんともいえないのですが、炎症がなければそれほど感じません。
だからビリビリッと来た時は、ダイレクトに炎症に「効いている~♪」って感じで、後から喉がスッとします。
うちの師匠のみならず、声を出すのが商売のプロの方々も、たくさんの方が愛用しています。

のどがいがいがして、痰が絡んだり、喉が腫れて痛い時などに、試してみてください。
強烈な刺激と、癖のある匂いに驚くけれど、即効抜群です。

さて、師匠のライブには今回、韓国からプロの歌手さんがゲストでやってきました。
「ゴニ」くんです。
ドラマのOST(主題歌、挿入歌)を歌っている歌手さんで、ミュージカルの舞台に立ったりもしています。
韓国の男性は「兵役制度」が義務付けられていて、彼はその兵役につく前の最後のライブだったんです。

そんな場に立ち会わせてもらって本当に感激。
歌も、涙がちょちょ切れるほど素敵で、手が痛くなるほど拍手をしちゃいました。
今年のライブは、本当に、一粒でニ度おいしい以上の、おいしいライブでした。
師匠並びにコーラスグループの熟女の皆様、そしてゴニくん。本当にお疲れさまでした。