2012年1月13日金曜日

「げいこう」のはなし

昨日から、突然の寒波で、ここ東京も今年一番の寒さ。
バケツの水も凍り、日比谷公園の噴水もつららになり、大寒近くなると、やはり寒さも厳しくなりますね。
みなさん、お加減はいかがですか?

お正月に患者さんからたくさんの年賀状を頂きました。
本当にありがたい限りです。
その中でかわいい患者さんからの一言。

「げいこうがすきです。」
その一言に、治療院中で笑いました。

げいこう。
漢字で書くと、「迎香」と言うツボのことです。
うちではとても人気のツボで(笑)、鼻やのどの症状のある患者さんによくお灸をします。

鼻翼のすぐ外側にあるツボなので、うまく呼吸しないと煙を吸って鼻が痛くなるし、
顔と言うこともあり、最初はみなさん「ぎょっ」とするみたいですけど、
本当によく効くツボで、お灸をするとすぐに呼吸が楽になるので、
よくやる患者さんには、リクエスされたりします。

事に子供の患者さんは、最初は大泣きで大暴れされることもありますが、
とても鼻が楽になるようで、すぐにツボを覚えて、「げいこうおねがいします」とかわいい声でリクエストしてくれます。

さて、そんなうちの治療院で1,2を争う人気のツボですが、一体どんな意味があるのでしょう。
ツボの辞典を紐ときますと、迎香というのは、字のごとく
「香りを迎える。-鼻づまりで臭いを嗅ぎとれないものを治療する。」と言う意味です。

鼻づまりの原因は鼻腔の炎症によるむくみです。
迎香に刺激を与えると、鼻腔のむくみがとれるので、鼻が通りやすくなります。
また鼻腔と喉は繋がっているので、喉の症状や痰の絡みによる咳などの症状にも有効です。
また、副鼻腔炎などによる頭痛にもよく効きます。

でも、自分ではなかなか、ここにお灸をするのは難しいでしょう。
そんな時は、ここをギュッと押してみてください。
どうしても鼻水を止めたい時、止まりますよ。
鼻が詰まってボーっとしたときも、鼻が通ります。
でも、原因を解消させなければ、すぐに症状は戻ってしまいますけど・・・。
対処療法として、応急処置にはなります。

                     

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