2013年3月29日金曜日

桜の効能






桜前線北上中。
ただいま、関東地方は桜が満開。
急に暖かくなって一気に咲いてしまい、更に不安定な天候のせいで、
今週末までもたないといわれていたのに、
ここ2~3日の気温低下のおかげで、何とかもうしばらくは楽しめそうです。

この淡いピンク色の花を見るだけで気持ちがうきうきしてしまうのは、
やっぱり私が日本人だからでしょうかね。

さて、日本人が愛してやまない桜ですが、ハーブとしての効能も高いようで、
桜の皮(桜皮(オウヒ))は、漢方薬としても使われます。
効能は、解毒作用があり、咳や喘息、湿疹やジンマシンに効果があり、
風邪薬や、鎮咳去痰薬などに配合されたりします。

また桜の花は塩漬けにして桜茶で楽しんだりしますが、
こちらは二日酔いに効果を発揮し、
葉は桜餅を包んだりしますが、これは防腐効果があるためです。
また、抗糖化作用が強いそうで、これは老化を防ぐのにとても効果があるそうで、
最近注目されています。

桜の香りは、冬の陰鬱な気を払い、心身に安定感をもたらす作用があると言われ、
「魔を払う香」として、香水やお香に使われます。

わ~お。
桜って実はすごいんですね。

目を楽しませてくれるだけでなく、私たちの身体にいろんな効果をもたらしてくれる桜を、
今回は、おうちで簡単に楽しむ方法をご紹介します。

桜風呂

桜の花を浴槽に浮かべる。
葉は、よく洗って細かく刻んで布袋に入れて浴槽の湯に浮かべる。

効能効果:疲労回復、湿疹の予防、改善、消炎作用、安眠効果(不眠症の改善)、
       風邪予防、美白効果

桜の花や花びらを湯船に浮かべるだけで、楽しい気分になりますね。
季節を感じながら、桜の持つやさしい力を少し借りて、
心も身体も元気になれそうですね。


心身の安らぎと、アンチエイジング効果を求めて、
善福寺川緑地公園にて。

2013年3月15日金曜日

春の頭痛とめまい

春の嵐。
毎日が春一番のような強風で、歩くのも大変ですね。
その辺の落ち葉やごみはもちろん、看板まで飛ばされるし、
花粉やら埃やら黄砂やらが、道で渦を巻いているのをみると、
見ているだけでなんとなくかゆくなってきます。

それでも暖かくなって、身体も動きやすくなるし、気分もうきうきします。
良いお天気のときはどこかにお出かけしたくなります。

でも、お出かけする前にご用心。
春の風は、思いの外いたずらっ子なんです。

私たちの周りには、常に身体の中に入ってくると悪さをする「外邪」というものが存在します。
「外邪」というのは、熱、寒、湿、燥(乾燥)、そして風があり、
それぞれの字の後に邪をつけて呼びます。

だから風は「風邪(ふうじゃ)」といい、
東洋医学では、いわゆる風邪と言うのは、
この「風邪(ふうじゃ)」が、身体の中に侵入してきて悪さをする症状を言い、
一般的な風邪症状だけでなく、ぎっくり腰や寝違いなど急性症状全般を指します。

「風邪(ふうじゃ)」は、元気が良く、身体の中に侵入すると、
身体のいろいろなところを動き回り、その場所場所で、痛みを発生させます。

そして、その侵入経路の多くは、後頭部や首の付け根、背中にあるので、
頭痛や首肩こりの症状が出やすいのです。

また、「風邪(ふうじゃ)」が、あちらこちら動いて暴れると、
目や耳(平衡感覚)が、その動きに翻弄されてめまいなども引き起こします。

外邪というのは、その季節ごとに活発に悪さをするものが違うのですが、
春はこの「風邪(ふうじゃ)」の季節です。
ですから、春になると、めまいや頭痛を訴える人が多くなります。

もちろん、頭痛もめまいも、さまざまな原因で起こるので、
一概にこの時期の症状が「風邪(ふうじゃ)」によるものだとは言い切れませんが、
直接風に当たるのは避けたほうがいいでしょう。

そして、暖かくなったからといって、薄着をしたり、胸元やうなじを出したりせず、
もうしばらくはスカーフやハイネックのシャツを着るなどして、
「風邪(ふうじゃ)」が侵入しやすい場所を守りましょう。

もし、それでも症状が出てしまったときは、
後頭部や首の付け根をホットタオルなどで温めてあげるといいでしょう。
また、こういう症状のときは葛根湯がよく効きます。

また、「風邪(ふうじゃ)」は、他の外邪と仲良くなるのが好きなので、
身体を冷やしたり、気持ちがしゃっきりするからと言って冷たいものを摂ったりすると、
冷え(寒邪)や湿気(湿邪)とくっついて、頑固な痛みに変わってしまいますから、
急な痛みなど症状が出たときは、どんな症状であれ、
無理をせず、身体を温めてゆっくり休養をとりましょう。

もちろん、お風呂は厳禁ですよ(笑)

2013年3月8日金曜日

春一番!とともに・・・。

暖かくなりました。
本日の最高温度は22℃。梅も桃も桜の花も、みんなびっくりして飛び起きそう。
もうすぐ日本は、花でいっぱいになりそうですね。
でも、それと一緒に、ありがたくないものもたくさんやってきて・・・。

今話題のPM2.5は、この週末がピークのようです。
急に芽吹くのは、きれいな花ばかりではなく、山の上に咲くスギの花も満開に。
黄砂とともに、やってくるPM2.5と花粉。
この強烈な三つ巴に、花粉症のない私の鼻も、今朝から悲鳴を上げています。
なにか、こう、息を吸うたびに突き刺さる感覚があるんですよね。
だからくしゃみせずにはいられない。

これが花粉症・・・?
デビューしたと思いたくないけれど、この感覚はかなりつらいものがありますね。
息をするのが怖くなりますもの。
花粉症のみなさんの大変さを改めて感じました。

そもそも、PM2.5ってなんでしょう?
もうニュースで散々やっているから皆さん知っているでしょうが、おさらいの意味で。

PM2.5というのは、粒子の大きさのことで、
直径2.5マイクロメートル以下の科学的な微粒子物質の総称です。
これは、主に自動車の排気ガスに含まれているもので、
粒子の大きさがとても小さいため、吸い込むと肺の奥まで入り込んで、
気管支炎や喘息を引き起こす可能性があると言われています。
しかし、特出しなくても日本をはじめ、先進国ならどこでも常時飛んでいる物質です。

ところが、近年の目覚しい発達を遂げた中国では、急激に車が増え、
産業の発達に合わせて工場もどんどん増えていきました。
急激な発達で、それらを規制するまもなく、排気ガスや排煙により、
排出されるPM2.5の濃度は尋常でないものになっていて、
それにより北京市では高濃度の濃霧が発生して、死者を出す騒ぎが起こっています。

この現象は北京市だけでなく、中国の主要都市で深刻な大気汚染が広がっていて、
この空気が、春の偏西風に乗って、黄砂とともに日本に飛んできます。
北京市ほどの濃度ではないにせよ、
普段の濃度の3~7倍のPM2.5が飛来すると言われています。

困ったことに、この時期日本は、花粉の季節でそれらも一緒に大気に溶け込み、
更に、気になる放射能物質もこの大気に混ざりこんで、
想像するだけで気分が悪くなるような有害な大気エアゾルとなって、飛来しているのです。

目には見えないけれど、確実に私たちを包んで、アレルギーを引き起こす大気汚染。
それから身を守るには一体どうしたらいいでしょう?

環境庁などでは、マスクをして防御することを呼びかけていますが、
ちいさなPM2.5は、普通のマスクの繊維の目を通り抜けてしまうと言われ、
今現在、PM2.5を防ぐことができるのは、「N[95]と言う種類のマスクだけだそうです。

でも、マスクにも限りはあります。
ものに頼るのではなく、自分自身で身を守るすべを見につけることが大切です。

一番簡単で、一番効果的なのは、こまめに飛散情報を調べて、
飛散が多い日は外出を控えることです。
環境庁で、随時速報を流していますので参考までに。

大気汚染物質広域監視システム(そらまめくん)HP  http://soramame.taiki.go.jp/
環境省花粉観測システム(はなこさん)HP   http://kafun.taiki.go.jp/

そして、外出するときは、マスクを必ずして(普通のマスクでもしないよりはまし)、
帰ってきたら、外で服に付着した有害物質を払う。
その際に、粒子が小さなPM2.5は、パンパンはたくと舞い散ってしまうので、気をつけましょう。

そして、鼻や目、のどをちゃんと洗うこと。

でも、一番大切なのは、身体の調子を整えておくことです。
アレルギーは、疲労や睡眠不足、ストレスの蓄積のより、引き起こされやすいものです。
規則正しい食事や十分な睡眠をとり、アレルギー症状を出さない身体作りをすることが大切です。

また、粘膜を保護する食品をとるのも効果的でしょう。
ビタミンAは目の機能や粘膜を強化し、免疫力を高めます。
(小松菜、春菊、にんじん、卵黄、チーズ、レバー、うなぎなど)

ビタミンB2は、細胞の再生や、エネルギー代謝を助け、
目や口,鼻など皮膚の粘膜の働きを正常に保ちます。
(レバー、うなぎ、牛乳,卵、チーズ、納豆など)

ビタミンCは、疲労回復に効果があり、粘膜を強化して免疫効果を高めます。

ムチンは、粘膜を保護します。
(納豆、昆布、オクラ、レンコンなど、ネバネバのある食品に多い。)


但し、高カロリーを摂りすぎると却ってアレルギーを引き起こすので、
腹7分目くらいにしておくのが秘訣です。
また、お腹を冷やすと、アレルギーを助長しますから、冷たいものは控えましょう。




2013年3月1日金曜日

冷えを体から追い出そう。



こんにちは。
3月になりました。
ひな祭りが近いと言うことで、本日の賄いは「ひなまつり」仕様。
いつでも乙女な(笑)スタッフのためのお祝いご膳です。
今日は風が強いけれどぽかぽか春の陽気で、
梅の花もちらりほらりとかわいい花をつけはじめていました。
まだまだ寒さが続きそうな中、ひと時の春を感じることができてほんわかうれしくなりました。

今年の冬は冷え込みが強かったように思います。
冷え性の人にはとても堪えたでしょう。
気温的にはそんなに低かったとは思えないのですが、
多くの人が冷感を強く感じていて、
それは身体の巡りが悪い人が増えているからのような気がします。

不規則な生活、偏食や睡眠不足、多大なストレスに囲まれて、
現代人の体温は本来の平熱よりも低くなっています。
それは、身体の巡りが悪くなっているからです。

巡りを良くするには、運動や睡眠をしっかりとることが必要ですが、
応急処置的には、お腹を温めるといいでしょう。
おなかでは、エネルギーを作り出し、それを身体全体にめぐらせる機能があります。
このエネルギーを使って各臓器が働き、熱を作り出すのです。

お腹が冷えていると、この機能がうまく働かず、エネルギーをめぐらすことができないので、
身体全体の動きも悪くなり、だるさを感じ、動きも緩慢になりますから、
余計にエネルギーも、熱の流れも悪くなり、抹消まで行き渡らないので、
手足が冷たくなってしまうと言う悪循環を引き起こすのです。

ですから今日は、お腹を温め身体の巡りをよくするのに、おススメの鍋をご紹介しますね。

「タッカンマリ」と言う韓国風鳥鍋です。

本来「タッカンマリ」は、鶏を1羽丸々使うのですが、
鶏一羽を手に入れるのは大変だし、骨付きだと食べるのが面倒くさいという方のために、
今回は、鶏のもも肉を使った「なんちゃってタッカンマリ」です。

材料(2~4人分)
鶏もも肉・・・2枚
じゃがいも・・・大3こ
長ネギ・・・2本
しょうが・・・ひとかけ
にんにく・・・2~3かけ
トッポッキ・・・適量
白菜漬けもしくはキムチ・・・1パック

鶏がらスープ(素でOK)
昆布・・・1枚

ポン酢
豆板醤
和からし

①水に鶏がらスープ(素)と昆布、しょうが、にんにくを入れて沸騰させる。
  ジャガイモは皮をむき、太目の輪切りにし、
  長ネギは5センチくらいの短冊切りもしくは斜め切りにしておきます。 

②沸騰した①に、鶏もも肉をそのまま入れて10分ほどゆでます。

③鶏もも肉を取り出しハサミや包丁で一口大に切って鍋にもどす。
 ①で切っておいたジャガイモとねぎ、トッポッキを入れて、更に10~15分程度煮ます。

④お好みで白菜漬け、辛い鍋が好きな人はキムチを入れてひと煮立ちで、できあがり。
 ポン酢に豆板醤、和がらしをお好みで加えて、つけていただきます。
 もし細めのにらがあったら、散らして食べるとおいしいです。

⑤締めは、うどんかラーメンがおすすめです。

食べるのが面倒くさくなければ、骨付きを使うといい出汁がでます。
手軽に食べるならもも肉がおススメですけど。
大きなお肉をゆでて、後から切るほうがお肉は柔らかいです。

鶏肉、しょうが、にんにく、長ネギは、身体を温め、血をめぐらします。
じゃがいもはおなかを元気にし、白菜はお腹の調子を整え、熱がこもるのを防ぎます。
そして、キムチや漬物の醗酵食品は、胃腸の動きを助けますから、
冷えが体に残って、いつまでも寒さが取れない今の時期に、
お腹を効率よく温め、身体の巡りを浴するのにとてもいい料理といえます。

食べれば身体はぽかぽか。
おいしく元気になれますよ。