2013年6月14日金曜日

湿気を追い出す食品たち

ただいま日本列島梅雨真っ只中。
関東地方は、雨続きで水不足は解消しそうですけど、
ムシムシ湿気がすごくて部屋も身体もかびそうです。

前回も書いたとおり、湿度が高くなると、身体の中も湿気が溜まって、
なんだか身体がむくんで、重だるくなるし、頭も痛くなったり、憂鬱な気分になります。

おまけに身体に溜まった湿気は、寒気とくっつきやすく、冷えを助長しむくみを作ります。
むくみは手や足だけではなく、内臓や気管、血管などにも起こり、
めまいなどの身体のさまざまな不調を作ります。
また、熱気とくっつくと、しつこい関節症を引き起こしたりします。

不調の原因湿気を身体から退治するには、どうしたらいいでしょう。
単純に考えれば、代謝を高めてからだの外に余分な水を排出すればいいわけですが、
水は摂りすぎても、摂らなすぎても代謝は下がってしまいます。
ですから、適度な水分を取り、身体を動かして
身体の巡りをよくして汗や尿で排出することが一番理想的なのですが、
そうなかなかうまくいかないのが現実です。
そこで、余分な水を排出するのを助けてくれる食品をご紹介します。

①青い豆
枝豆、ソラマメ、えんどう豆、さやえんどう、さやいんげんなど、これからの季節が旬の、
緑がきれいな豆類は、除湿作用が高くおすすめです。
とくに、緑豆は利尿作用とともに解毒作用が高い食品なので、おすすめです。

緑豆はあまり聞き慣れませんが、「もやし」を作るお豆です。
今はもやしもいろいろな種類がありますが、
昔からあるひょろりんとした一番安い(笑)もやしが緑豆もやしです。

それから、一番細い春雨も緑豆で作られた食品ですから、
スープやチャプチェにすればメニューの幅が広がりますね。

ただ、利尿作用の強い食品は、身体を冷やす性質のものが多く、
今旬のこれらのお豆は、暑気払いにも使われますから、
これから暑くなる季節にはもってこいですが、
冷え性の方は気をつけて食べないといけません。

②野菜果物類
野菜や果物にも、利尿作用によって体内の余分な水分を排出する食品はたくさんあります。
アスパラ、なす、ごぼう、のり、昆布、マンゴー、バナナは、
利尿作用が強いですが、身体を冷やす作用があります。

きゅうりやスイカメロンなどの、ウリ類も利尿作用がありますが、それよりも熱をとる効果のほうが強いので、これからの暑い日に、暑いところで食べて欲しい一品。
特に、皮の部分には、熱をとる作用が強く、
中国では、発熱時に解熱剤の変わりに食べたりするほどです。

サツマイモ、ブドウ、スモモは、身体の温度にはあまり関わらない性質。
まいたけ、こんにゃく、たまねぎ、さくらんぼは、身体を温める性質があります。
これからの季節、冷房の聞いた部屋で過ごす機会の多い方は、これらの食品をおススメします。

②穀豆類
とうもろこし、大豆、黒豆、小豆、ハトムギも、利尿作用の高い食品です。
特に、とうもろこしのひげはとても強い効果があります。
とうもろこしをゆでるときに、一緒にゆでた後、スープにするのもいいでしょう。
韓国では、これをお茶にして飲んだりします。
今は、韓国食品を売っているお店などで、ティーバックになって売っていたりしますから、
それを利用すると、簡単です。

大豆は、身体も冷やす性質もなく、身近な食品なので取り入れやすいのですが、
豆腐に加工されると、性質が冷やす作用に変わります。
冷奴にするなら、身体を温める性質の生姜などを加えたり、
湯豆腐にした方が身体にやさしい食べ方です。

また、日本では、大豆は食事に欠かせないもの。
調味料も合わせれば、毎食上がる食品です。
健康にいいからといって、他の食品の変わりになるほど摂取すると、
自分が思っている以上に摂取することになります。
もともとアレルギーを引き起こしやすい食品でもありますし、
過剰摂取して、めまいなどを引き起こすなどの例も聞きますから、注意が必要です。

「過ぎたるは及ばざる如し。」
身体にいいものでも、とりすぎれば身体を害します。
バランスよい食事をすることが、一番大切だと思います。
そして食品は、健康を助ける手助けをするものです。
身体にいい食品だけを食べても、不摂生をしては健康にはなりません。
食事を気をつけるとともに、規則正しい生活をして、健やかに梅雨を乗り切りましょう。




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