2013年10月4日金曜日

風邪のいたずらにご注意! 

10月になりました。どこからか、甘い金木犀の薫りを風が運んできて、
本当に秋が来たなって実感します。
太陽の日差しに、まだ暑いと感じることもありますが、
肌を撫でて行くヒンヤリとした風に、思わず皮膚に力が入ったりします。

え?気持ち良くて力なんて入らない?
あらあら、それは気をつけないといけませんね。
夏の厳しい暑さに、体も辟易していますから、涼しい風に心地よさを感じて、
ホッとしたくなる気持ちもわかりますが、
この時期、この心地よさに体を緩めてしまうと、容易に風の侵入を許してしまいます。

風。
東洋医学では「風邪(フウジャ)」と呼びます。
字でわかるように、風邪は「風邪(フウジャ)」が原因で起こる症状です。

外気に直接触れる皮膚は、冷たい空気に触れると毛穴を引き締め、
この「風邪」が体に侵入しないように守っています。

しかし、冒頭のように体を緩めてしまうと、毛穴も開きっぱなしになってしまい、
この「風邪」が身体を吹き抜けてしまいます。

「風邪」は、吹く風と同じように動き回る性質があり、
身体のあちこちを移動しては、いたずらをします。
急にやってきては、筋肉や臓器を驚かせるので、
筋肉が引き攣れたり、突然お腹が痛くなったりしてしまいます。

首や肩の筋違い、ぎっくり腰、顔面麻痺など、特に思い当たる節がないのに起こる急性の痛みは、
そんな風邪のいたずらであることが多いのです。
ですから、東洋医学では、こういう急性症状は風邪と同じ部類に入ります。

とはいえ、意識して毛穴の開閉を行うことはなかなかできません。
しかも、今の時期はまだまだ暑い日もあり、夏の名残も身体に残っているので、
急激な気温の変化などについていくことができません。

ですから、薄めのものでもいいですから、
襟のあるシャツやスカーフなどで首元を風に直接当たらないように守りましょう。
また、手首、足首、くびれ(ちょっと苦しいかな?)など、
「くび」と名のつく場所は、「風邪」の入りやすい場所ですから、
下着はしっかりお腹を包み込むものにして、すそを出しっぱなしにしない。
袖はなるべく詰ったものにする。
靴下やレッグウォーマーで足首を保護する。
などの防御をして、風邪の侵入を防ぎましょう。

お風呂にはいった後、最後に肘から下、膝から下に、それから顔に、
さっと冷水をかけるのもおススメです。

自律神経を刺激して、末端の循環を促しますから、
身体全体の流れも良くなり、免疫力も高まります。
冷え性解消にも効果的です。
まだ暖かい今からはじめるのが最適な養生法です。是非。


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