2013年11月15日金曜日

寒くなりました。
立冬も過ぎて、今は小雪という、冬の初めの季節です。

夏の暑さがいつまでも残って、なかなか秋にならないと思っていたら、
やっぱり季節はちゃんと冬をつれてくるようです。

寒さとともに、今年ものど痛や咳、鼻水の症状を多くの人が訴えています。
呼吸器系は、乾燥と寒気をひどく嫌いますから、この時期は症状が出やすいのです。

また、冬は腎という機能が不安定になります。

普段は、食べたものをお腹でエネルギーに変えて全身に送っています。
腎はそのとき使わなかったエネルギーを貯めて置く場所です。

そして、必要なときにそれを取り出して、必要な場所に送ります。
貯めていたエネルギーは冷たいので、一度温めないと使えません。
ガスレンジなどで温めないと食べられないレトルト食品のようなものです。

生体エネルギーをレトルト食品とすると、腎はそれを温めるガスレンジのようなもので、
温めるためには、腎本来の持つエネルギーを使います。
これは生命そのもので、先天性のエネルギーで、後からは決して増やすことができません。


ですから、腎のエネルギーは大切に使わなければならないのですが、
身体が冷え切っていると、必要以上にそのエネルギーを使って温めなければなりません。
生体エネルギーを消耗してしまうと、体温も維持できず、
体力、抵抗力が弱くなってしまうので、風邪やウイルス性疾患にかかりやすくなったりします。
体温が1℃下がると、免疫力が20%低下すると言われています。

そのことからも、身体を温めることがとても大切だと言うことがわかりますよね。

冷たい外気から身を守り、身体を温めるには、
首はもちろん足首、手首と、「首周り」をきっちりしめて、
風や冷気の侵入を防ぐことが大切です。
また、睡眠中は、循環が低下するので、体温も下がりやすくなっています。
特に、末端の手足は冷えやすくなりますから、
寝るときに、湯たんぽを布団に入れると、ぐっすり眠れます。

電気毛布やアンカは、暖かいのですが、身体を乾燥させてしまうので、
あまりおススメできません。

ホットドリンク用のペットボトルにお湯を入れて、タオルなどで巻いた物を入れるのが、
熱すぎず、温かさも長持ちします。
おまけに安上がりですから、ぜひお試しください。

また、身体の外だけでなく、温かい物を食べて、身体の中からも温めるのも、
身体を温めるのにとても効果的です。

今夜もとても冷えそうですね。
これからの季節にぴったりな食材は、豆類、根菜類、鶏肉、豚肉などです。
温性の食べ物に、塩味、辛味を加えると、腎を温め水分代謝がよくなり、
体温が上がりますから、腎のエネルギーを節約することができます。

豚汁などを作って、そこに少しだけ辛味をつけてはどうですか?
身体がホカホカして、寒い夜もぐっすり眠れそうですよ。



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