2014年2月21日金曜日

溶連菌も大流行です。

ソチオリンピックに、連日盛り上がりを見せ、毎日寝不足の方が多い今日この頃。
あいかわらず、インフルエンザウイルスもA,Bとも元気に飛び回り、
スギ花粉もPM2,5もますます大量に飛ばされていて、
咳、くしゃみ、も、原因がいったい何なのかわかりません。


興奮冷めやらぬ日々ですが、しっかり睡眠をとって身体を作って、
それらに負けないようにしなくてはいけませんね。

ここのところ、多く見られるのは、溶連菌感染症の方。
主に2~10歳の子どもに多く、大人は少ないと言われていますが、
今年は、大人の方にも少々出ている方が多いような気がします。

今年は大雪に見舞われたり、気温もアップダウンが大きく、厳しい冬で、
インフルエンザや、嘔吐下痢症なども流行していて、
体力が消耗している人が多いからなのかもしれません。

感染すると、1~7日くらいの潜伏期間の後、
急な発熱、激しいのど痛、時に頭痛などもみられます。
(ひどいと、嘔吐も伴うことがある)
のどは真っ赤に腫れ、扁桃腺が化膿して、首のリンパ節が腫れて痛みます。
(ならないときもある。)

お子さんの場合は、発疹やイチゴ舌(舌がイチゴのように真っ赤になり、ぶつぶつができる)、
ひどく罹ると、皮膚が剥けたりしますが、
風邪やインフルエンザと症状がよく似ているため、間違われやすいです。
また、胃腸炎の症状(腹痛、嘔吐)も伴うこともあります。
おかしいなと思ったら、舌や発疹を確認するのもいいかもしれません。
今年は特に、インフルエンザと溶連菌が合併する例も多く見られるので、
熱が高くてなかなか下がらない場合は、医師の診断を受けることをおススメします。

大人は感染経験が多いため、症状はそれほどひどくありませんが、
子どもの場合は、症状が消えてから2~3週間後に、
リウマチ熱や腎炎などの症状が出ることがあるため、注意が必要です。
症状が収まったからと言って、すぐに遊びに行かないで、しっかり休養をとることが大切です。
無理をさせないようにしましょう。

これは、溶連菌感染症に限らず、風邪やインフルエンザなどでも、同じことが言えます。
ウイルスや細菌と戦った後の身体は、とても消耗しています。
この期間をしっかり休まないと、何度もいろいろな病気に感染しやすくなり、
こじらせてしまいますので、元気になってからも最低2日はしっかり休みたいものです。

溶連菌と診断されると、抗生物質が処方されます。
抗生剤を投与すれば、短期間で症状は治まります。
抗生剤を投与するのがいやな場合は、症状が消えるまでに4~5日要します。
その場合は、おしっこの色や量をちゃんとみて、水分をたくさん摂る様にしましょう。
ハーブを利用してる方は、エキナセアとエルダーをおすすめします。
のどの痛みにはプロポリススプレーもいいですよ~刺激的ですが・・・

予防にしても、感染中の養生にしても、
睡眠休養が一番大切です。
疲れたときは、しっかり休みを取り、無理をしないようにすることが一番の健康法です。





2014年2月7日金曜日

チョコレートの効能



身体の芯まで冷えてしまいそうな冷たい風が吹いています。
明日は広い範囲で大雪警報も出ていて、
冬真っ只中と言う感じですが、そんな中、梅の花が咲き始めています。
小さな紅色の花が北風に揺られながらけなげに咲いている姿を見ると、
気分的に少しだけ暖かく感じます。

心が温かくなるといえば、来週はバレンタインデー。
最近は、女の子同士で交換するのが流行っていたりしますが、
好きな人に甘いチョコレートを贈るのって、考えただけでも心がほっこり綻びませんか?

さて、そのチョコレートですが。
意外に身体にいいって知っていました?

物の本によると、
チョコレートのポルフェノールは、赤ワインよりもたくさん含まれていて、
血管を広げる作用を持つので、冷え性や、高血圧や血栓を予防し、
改善する効果があるそうです。

また、チョコレートの甘い香りには、集中力を高め、緊張を和らげる効果がありますから、
仕事や受験勉強の合間の間食に最適ですね。
また、ヨーロッパでは寝る前に、よく食べられています。

そしてチョコレートにはカルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛などの
ミネラルがバランスよく含まれ、また食物繊維も多く含まれるので、
便通や美容にも効果も期待できます。

驚くべきは、ダイエットにも効果があるっていうこと。
ダイエットの天敵とも言われる代表格のチョコレートですが、
チョコレートに含まれる脂肪は吸収されにくく、
筋肉を作りやすくして、脂肪を抑えると言う実験結果もあるそうです。

とはいえ、板チョコ一枚で、遭難者を救うほどの高脂肪高カロリーのチョコレート。
カカオマスのほかに、生クリームやミルク、砂糖などもふんだんに含まれていますから、
たくさん食べれば、身体にいいものとは言えません。
 
チョコレート会社に勤めている患者さんが、
「チョコレートは太らないけど、ミルクチョコレートは太る。」とおっしゃっていましたが、
それはこういうことなのかな。
摂取量としては、たったの20g。
板チョコなら1列くらいの少量で、充分ポリフェノール効果が得られるそうです。

だから、お気に入りのチョコレート一粒と、飲み物を用意して、
ゆっくり味わいながら、ホッと一息ついたらいかがでしょう。

ちなみに、チョコレートの合う飲み物は、チョコレート専門店のアンケートで、
ブラックコーヒーがダントツの1位でしたが、
ホットミルク、紅茶もなかなかの人気。
でも、チョコレート大国ベルギーのショコラティエの方が言うには、
緑茶か水が一番合うんですって。

チョコレートのとろりとした濃厚な味と甘さは、一粒でも心が豊かになれるもの。
それに身体の芯を温めるような飲み物でブレイクタイムしたら、
チョコレート以上の効果も得られそうです。

特に、これから受験を控えた受験生や、
毎日忙しくて、ストレス満載の方には、いいですね。

ただし、授乳中のお母さんと、アレルギーが出ている方は残念だけどNG。

濃厚なチョコレートの脂質が、おっぱいをつまらせてしまうから。
そして、カフェインは、赤ちゃんを興奮させてしまいます。

また、花粉症やアトピーなど、アレルギーを発症中の方は、
チョコレートの甘味と脂質が、炎症を助長してしまうので、
症状がひどくなってしまいます。

チョコレートの香りは、リラックス効果がありますから、
どうしても・・・と言う方は、チョコレートの香りのアロマなどで楽しんでください。

そして、これはあくまでもチョコレートだけの話で、
チョコレートクッキーやチョコレートケーキには当てはまりませんので、ご注意を。






2014年2月1日土曜日

春の準備を始めましょう。

2月になりました。
昨日立春を迎え、暦の上では春です。

太陽の動きとともに、自然界に陽気(プラスのエネルギー)が少しずつ上昇して、
それとともに人の身体も、休息期から活動期に入るための準備が始まりました。
まだまだ寒くて、身を震わせる日々が続きますが、
春に向けて、健やかに活動できるような身体を作っていきましょう。

前にもお話したように、秋冬は、活動を抑えた休息期。
それが立春を境に、活動期に変わります。
まず、今まで休んでいた機能を動かすために、
今までためていたエネルギーを血で運んで、全身にエネルギーを行き渡らせます。


エネルギーを作り全体に運ぶのはおなか(脾)。
エネルギーを含んだ血を、どこにどれだけ運ぶのかコントロールするのは肝。
そして血を流すのは、心。

これらの機能が、フル活動になるため、それの力を補ってあげることが必要です。
薬膳の世界では、身体が切り替わるこの2月、
それらの力を補うためににらを食べると言われています。

にらの効能は、身体を温め、冷えによる痛みやしびれを和らげる働きがあります。
脾、肝、腎を養い、弱い陽気を温め、冬の間に溜まった毒素を解毒し、
末端に滞った血を流して、身体の巡りを助けると、言われ、
また、内臓出血を止める効能もあります。

他にも、消化酵素の分泌を促し、食欲を増進させ、ビタミンB1の吸収を高めます。
ビタミンC、B1,B2が豊富で、
カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラル成分も多く含んでいますので、
成長期のお子さんや、妊婦さん、中高年の方におススメしたい食品です。

おススメなレシピは、豆腐とにらの卵とじ。

ニラは、卵とあわせると、ビタミンA を多く摂れ、
成人男子に必要な量の90%を賄えます(100グラム食べた場合)


材料
豆腐(絹ごし)、ニラ、豚ばら肉、にんにく、生姜、卵、水、味噌、和風だし、酒

1、ニラは4~5センチくらいに切り、豆腐は好みの大きさに。
  にんにく、生姜は薄切り、豚ばらは3~4センチに切ります。

2、鍋に水、生姜、にんにくを入れて火をかけ、
  沸騰したら、和風だしと豚ばら肉を入れる。

3、2に少量の味噌を加え、再び沸騰したら豆腐を入れて、中火弱で10分煮る。

4、味噌を更に加えて、味を調え、ニラを全体的に載せてふたをし、
  しんなりしてきたら、溶き卵をまわしかけてふたをして、卵が半熟になったら出来上がり。

お好みで、キムチや辛味を入れてもおいしそうですね。

冷え性の方、お疲れ気味の方にとてもおススメです。
まだまだ寒い時期を乗り切るためにも、ぜひお試しくださいね。