2015年2月1日日曜日

アンチエイジングな私たちの味方

寒い寒い日が続きます。
暖冬と言われていた今年の冬ですが、やっぱり雪も降りまして、
暖冬でもやっぱり冬は寒いんだなぁと思うこのごろです。

年末も年始のご挨拶もしないまま、今日で1月も終わり。
すっかりご無沙汰しておりましたが、今年もちょこちょこ更新しますので、
お付き合いいただければと思います。

さて、冬の寒さに、すっかり体が冷えて縮こまり、
肩にも背中にも力が入って、身体はこりこり。
巡りも悪くなりますから、身体を動かすのもなんとなくだるい感じ。

その上、すっかり「お年頃」な私たちは、
ホルモンのバランスも崩れがちのところに、さらに冷えも重なり、
この季節はさまざまな不定愁訴に悩まされがちです。

そんな時にとってもぴったりなのは《棗(なつめ)》です。

棗というとなじみがあまりないかもしれませんが、
日本でも昔はよく食べられていた小さなリンゴのような果物で、
優しい甘みとしゃくしゃくとした触感があり、ドライフルーツとして売っていることが多いです。
ナツメヤシと呼ばれる「デーツ」は、よく似ていますが、種類が違い、
こちらはねっとりした触感と甘さがあります。

中国や韓国では薬効のある食品としてよく食べられていて、
「一日食三棗、終生不顕老(棗を一日3つ食べると老いない)」と言われ、
老化防止として古くから用いられていました。

ドライ棗は漢方では「大棗」と呼ばれ、冷えやむくみ、貧血、便秘や下痢(慢性的な)、
婦人病、、婦人強壮に使われています。

栄養的にも、鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル分、
葉酸やナイアシンなどのビタミンB群、食物繊維、サポニンなどが豊富に含まれています。
最近は、棗特有の単糖類がアレルギーを引き起こす抗体の生成をブロックする作用があると
発見され、注目されています。

また、サポニンは、脂質の代謝を促進し、便秘やむくみの解消にも効果があるといわれ、
常食にすると太りにくい体質をつくり、老廃物を排出して肌荒れ解消の効果も期待できます。
そして、鉄分やカルシウム、マグネシウムの含量も多く、
精神安定作用があり、不眠にも効果があるので、
アンチエイジングの女性が抱えるさまざまなトラブルに、
いろいろな方面からサポートしてくれる食品と言えます。

棗は生よりドライフルーツのほうが栄養素が高く、
また、ドライのほうが手に入りやすいです。

食べ方としては、そのまま食べるのもいいですが、
生姜や紅茶などと一緒にお茶にするのがおすすめです。

「なつめ茶」(作りやすい量)
材料:棗20こくらい・生姜ひとかけ・はちみつ
1.なつめとスライスしたしょうがをカップ6杯くらいの水で1時間煮る。
2.煮たなつめとショウガを取り出し、フードプロセッサをかけ、漉す。
3.2をもう一度煮汁に戻し、火をかけ、なじんだらできあがり。
4.お好みではちみつを加えてどうぞ。

時間のない方は、こちらをどうぞ。

「なつめ紅茶」(1人分)
材料:なつめ1こ・生姜しぼり小さじ1・紅茶・はちみつ・あればクコの実
1.なつめを適当にさいて、材料を全部カップに入れ、熱湯を注いで5分ほど待つ。
2.やわらかくなったなつめをつぶしてできあがり。
3.お好みではちみつを加えてください。

紅茶は温性で、気を補い血を養う。
生姜は、胃や肺から寒を追い出し温める。
はちみつはおなかの疲れを取り、腸の働きを助け便秘を解消します。